双子ちゃん退院直前
私たちの双子ちゃんが、産まれてから7日が経ちました。今日は仕事帰りに病院に立ち寄りました。
奥様も帝王切開の傷と貧血がひとまず落ち着き、病院のスパルタ教育によって母親1人VS赤ちゃん2人の”子育てゾーンディフェンス”もできるようになったとのこと。
おむつとミルクが同時に来てたりすると隣の私にブチ切れながらやっています・・・。家に帰ってきたら共同戦線が必要なことは本能で感じました。恐ろしいですブルブル。
(そしてこの時、子育てというものについてもう少し調べていれば、初めに慌てずに済んだのですが…)
ただ、ミルクの飲みが悪いためなのか
・二人の体重の増加があまり芳しくないとのこと。
・場合によっては退院が伸びるかもとのこと。
なのだそうです。そうなのね・・・って!この話を聞いているの退院の前日じゃないですか、明日の退院準備とかどうすればいいの?一応準備は進めているけど、ここまで直前にならないとわからないなんて・・・。ぉぉぉ。
とにかく私は明日、退院できる準備を進めるしかないのですね。
なぜ?赤ちゃんの体重が減ってるよ!
2,300g程度という若干の低体重で生まれた私たちの双子ちゃんですが、ミルク飲んでいれば右肩上がりで体重も増えるのだろうと安易に私考えてました!すぐに体重も右肩UPだし、早めにこの世界に出てきたことに喜べ子供らよ。わはは、と。
が、これちょっと違うんです。
「生理的体重減少」などと言われるようなのですが、母乳やミルクをしっかり飲んでいるにもかかわらず、生後数日ぐらいは体重が減少するんですって。知らんかったー
出生時の体重にもよりますが、おおむね5~10%程度の体重減少が見られます。実際うちの双子たちは、二人とも150gほど減りました。元が2,300gぐらいなので割合としては結構大きく感じるんですよね。ビビってました。特に奥様が。
これって、出生時は羊水に包まれていたこともあり、かなりぷるぷる&タプタプの状況で体が水分たっぷりなんですね。暫くは水分蒸発によって減少するし、また、出産直後はお母さんも赤ちゃんも哺乳がうまくできないこともあって、それで十分に母乳(ミルク)が摂取できないってことも影響するんですって。
ただ、2週間ぐらい経過しても一向に体重増加が見られない、むしろずっと減少しているってときは、すぐに病院へ。特に母乳の場合は、飲んでいる量がわかりにくいこともあるのでご注意を。(※入院中、体重減少が続いていると、退院自体が延期&様子見。となることもあります。)
うちの双子ちゃんたちは、前日までどうなるかがわからないまま退院予定日を迎えることに…。
チャイルドシートが使えない!?
家に帰ってから、明日の準備として、事前にネットで購入していたおそろいのチャイルドシートをルンルン気分で自分の車につけてみました!
あれれ。なんか子供を乗せる余裕がないんですけど!!
シートを倒しても、バケットシートが前に来るだけだし。そうだ!逆側からならばっ!
ぐぬぬぬぬ。なんだと、そうか双子がゆえに両方とも入り口が塞がってしまってるじゃないか!これじゃスキが無い、というか隙間がない!。わーん怒られる(笑)。むぅーどっちも手詰まりなのか・・・。いいや、ここであきらめるのは早いぞ、私には最後の手段が残されているーーー!
後ろだっ!
じゃーん。ダイナミック・ハッチバック・エントリー!!これが我々に残された唯一の答えだ!と、この写真を奥様に送ったら、「○ねばいいのに。」という嬉しいお便りが!私、まだ生きたいですっ!
ということで、今の車ではチャイルドシートは装着できても、子供を乗せるにはハッチバックからしか乗せれないことがわかりました、実に計算内です。首の座っていない生後一週間の赤ちゃんを乗せるには、実運用に耐えがたいので明日は、レンタカーを手配することにしました。
あ、車自体は既にワンボックスに買い替えてるんですよ。来週の今頃には納車される予定なんですが、1週間、間に合いませんでした。
皆様、納車は計画的に・・・
退院できるの?できないの?
運命の8日目。退院予定日です。
朝から遊んでいる場合じゃありません、うちの双子ちゃんたちと、奥様は退院できるんでしょうかね。じっと連絡を待ちます。
【09:00】入電。
10:00退院予定なんですが、メールではまだ退院できるかわからないとのこと。「わかったら連絡するので待機!」との奥様命令が。レンタカーはレンタル手続きをして、我々のチャイルドシートも2基も搭載済み。近くのパーキングに停めていて、発進準備は整っています。大佐!
【09:55】連絡なし。
むむむ。どうなってるんでしょうね。奥様に電話してみるもつながらず…
【10:00】を過ぎました…
【10:10】あれ?どういう状況?
―プルルルル!おお。もしもしー!
「退院することに決まったよ!今から手続するのですぐ来て!!5分できて!いや、今すぐ来て!!」
ちょっと待って。家からどんなに急いでも30分以上はかかるよ。大佐ぁ・・・。
「次の患者さんがいるから早く出ないといけないんだって!急げ!はよ来い!わかったね?」
ぷぷーぷーぷーーーーーーーーー・・・電話が切れました。
えぇぇーーーーーーーーーー
【10:15】どう頑張っても到着は、11時前になるよー。と愚痴をこぼしながら、スクランブル発進!!借りてたレンタで走り出す~♪
ここで一文句。
急げと言われて急ぐは二流。
慌てて事故でも起こすは三流。
一流は、いかに急いでますよとアピールしつつ落ち着いて迅速に行動するかだっ!!
なんてことを言いながら、私は所詮二流。事故らないようにそこそこ急ぎます~
【10:40】病院着。
正面玄関にいました奥様・・・。あぁ遠目でも分かる紫色のオーラが出てます。(はよこい。遅いぞ。呪うぞ。)って(笑)
看護婦さんも付き添ってくれていて、ベビーカーも用意してもらっているようです。一人は抱っこしてます。車降りて近づいている途中に
「おそーいーっ!」と怒鳴られました。てへ。
<反省文>
もっと早く退院の決定連絡が来ると期待していたこともあったんですが、今となれば、退院できるかどうかわからなくても「自宅待機」ではなく、「病院に予定時間に到着」して待っていればよかったと後悔してます。その日に退院できないなら顔見て帰ればよかっただけですからね。<終わり>
とはいえ、その当時はバタバタしていたことと、言われたとおりに家で待っていたことで出遅れました!ごめんね奥様。ということで、病院で無事に退院手続きを行い、皆様にご挨拶をして退院となりました。
奥様と、双子ちゃんを初めて我が家に連れて帰ってきました。
無事帰宅
家についてすぐ、準備していた布団に双子ちゃんたちを寝せました。すやすやと寝ているようです。
体重増加が最後の最後で見られたこともあり、「母乳+ミルク」も飲んでいるし大丈夫でしょう。ということで、ギリギリで退院が決まったのだそうです。
ふぅ。体調が辛そうな奥様ですが、家に戻ってきて少し落ち着いたようですね。さて、私はこのレンタカーを返してきますよー。
「あ、おむつと哺乳瓶はあるんだけど、ミルク缶は買ってないので帰りに買ってきて。」
ほい了解。出産前だと母乳の出方とかわからなかったのでミルクはまだ買ってないんですよね。車の返却手続きと買い物での行き来を考えると2時間ぐらいかかると思うけど行ってくるねー
「はい。」
ちゃんと伝えたはずなんですが、これが後であんなことになるとは…
奥様、初めてのパニック!
送り迎えで使ったレンタカーを返して、近くの大型店舗に入っている西松屋で新生児用のミルク缶をゲット。ほほえみの二缶セットだと離乳食のおまけがついてお得でした。それでも二缶で約4,000円か、なかなかいいお値段。というかこれで何日ぐらい持つんだ?と思いながら昼食をコンビニで買ってから、電車に乗って帰ってきました。
ー 自宅ドア前。
なんか、赤ちゃんがギャン泣きしてます。気持ちを落ち着けながらドアを開けました。
どうしたの?
「遅い遅いよっ!泣き止まないよ!赤ちゃん死んじゃうよ!ミルク無いから死んじゃうよっ!」
と、布団の上で泣く赤ちゃんを抱っこして泣きじゃくるうちの奥様がそこにはいました。もう一人の赤ちゃんも布団の上で大泣き状態。どうなってるんですかこれは・・。というか、何が起きているんだ?状況がつかめません。
母乳は?
「出てない。多分。」
ミルクは?
「買ってないからあげてない。」
おむつは?
「換えてない。」
哺乳瓶はどこ?
「わからない。知らない。」
ミルク用の湯は?
「何もしてない。知らない。」
おぉーやばいやばい。なんだこれは。変な寒気が走りました。はい。非常事態宣言発令!というか何も準備ができていないということですね。
ポットのお湯準備!哺乳瓶(まだビニールもはがしてなかった様で…)を取り出して、洗ってレンジで消毒キットに投入。チン。…バン!!
あ、ブレーカー落ちた(笑)
「何ぃ?何ー?何なのっ?」
…あちらの部屋から鳴き声と悲鳴…スイマセン。即座に電源は復旧、お湯が沸いてから哺乳瓶はレンジで軽くチン。その間にミルク缶を開封!ルールがわからないので説明書を一読。
ー 作り方:付属のスプーンで摺切り一杯=20ml分。
ふむふむ。後は冷やさないとだめなのか。本来は、水道水を煮沸後に70度~60度ぐらいにしてミルクを作るのがセオリーみたいなんですが、今は非常事態!!氷だ氷!!ボールに製氷庫から氷を投入、水投入。沸騰後のポットのお湯を投入。だまにならないように製菓の時と同じように少量の水分で哺乳瓶をグルングルン!今回20mlでいいらしいので、3度に分けて撹拌。ぐるんぐるん。
そしてボウルの氷水で急速冷却!!奥様、ミルクはこっちで準備してるからまずは落ち着いて、オムツを換えましょう。って…
「できた?これね。」
がしっ!って、持って行ったけど、あ”ぁーそっちの哺乳瓶は…
「ギャー熱いじゃないの!こんなの赤ちゃん飲めないわよ。ワーン(泣)」
あ、当たり前だわよ!まだ冷やしてない方だもの。こっちを持っていけ~
「そっちを最初に渡しなさいよ。ワーン(泣)」
うぬぬぬぬ。なんだか無茶苦茶なこと言われながらも、あちらでは何とか赤ちゃんがミルクを飲み始めたみたい。泣き声がモノラルになりました。どうやらお兄ちゃんのエマージェンシーコールが止まったようです。が、ここが双子のつらいところ。泣き声がもう一系統あります。もう一つの哺乳瓶を高速でぐるぐる冷やして、今度は私が座って飲ませようとしますが・・・。
ねぇ。ミルクってどうやってあげればいいの?
そういえば、私は実戦経験ゼロ。緊急事態で現場投入された育児新兵なのです。教えてください奥様、ミルクのあげ方を。
一人泣き止んだからなのか、ついに奥様がパニックから復活!
「あのね、あぐら組んで足の上に全体を包み込んであげて、グラつく首を手か腕で支えてあげて。そう、少し上向きに。哺乳瓶も立てすぎずに斜めぐらいがいいわよ。」
なるほどね。早速やってみると、おぉ、飲み始めてくれました、ちょっと感動。でもゆっくりゆっくりと。ミルク20mlを15分ぐらいかけてゆっくりと飲んでくれました。そして、部屋がやっと静かになりました~。オムツもまだ換えてなかったので、それぞれ換えて、布団に寝かせることができました。
ふぅ。この初日の1時間ぐらいはとてもハードでした。今でも思い出す恐怖の帰宅一日目です。
育児戦後処理
使用済みの哺乳瓶を洗って、レンジで消毒の準備をしながら…
ねぇねぇ奥様よ。なんでこんなことになったのよ。ミルクは、試供品だけどもらっているものが何種類かあったし、せめて哺乳瓶の用意とかお湯とか準備できてたでしょうに。というか母乳は?
「あーそっか。ミルクもらったのいくつもあったねー。母乳も試すの忘れてた。というか子供が泣いてたらよくわかんなくなっちゃったのよ。落ち着いたらバカみたいね。もういいじゃない。」
ずいぶんとパニックになっていたんだなーと思いました。やれることを一つずつやるしかないからねー
「ごめんね。助かった・・・。」奥様がポツリと言いました。
チーン。レンジが終わったよ、と告げてくれました。
ま、とにかく何事もなくてよかったや。まだ寒い時期なので、2,3時間ミルク飲んでないからといってそこまで狼狽することもないんでしょうけど、退院時まで体重が増えないことを言われ続けて不安になっていた様なので、それも仕方ないのかな。ドンマイ奥様!
あ、昼ご飯を買ってきてたんだった。食べるの忘れてた、食べてもいいかな?
「私のは?」
あるわよ(笑)。一緒に食べよう。
今でも、奥様が泣いて謝りながら子供たちを抱っこしていた姿は忘れられません。育児のポイントというか、何が起こるかわからないけど何とかしないといけないのだ!ということを初日に植えつけられた感じがしました。私もしっかりしないとイカンですな。