最後の砦。国立病院
ここは、「クリニック ⇒ 大学病院」と経てたどり着いた「国立病院」です。
紹介状があっても、なかなかたどり着けないんでしょうけど、それだけ多胎妊娠が大変だということも思い知らされました。
MFICU(母体集中治療室)・NICU(新生児集中治療室)だけじゃなく胎児診療科・新生児科・小児科もフルスペック、隣には研究病棟もあり、簡単に言うと総合周産期母子医療センターということでした。
当然、妊婦や新生児、小児にかかわる救急センター(小児 ER)も行っているような場所ですよ!!ここはとってもすごい場所です。
病院の大きさもさることながら、玄関や受付もすごい。車いすやベビーカーの貸出しまで相当な台数ありますし、そして何よりボランティア方が多数いらっしゃるんです!!
国立病院ともなれば、病院の入り口も複数あって広いだけに、初診の時は、どこに行って何をなにからどうすればいいのかわからない…ってことになりました。私たちも…。だって、出入口が見えるだけでも3つあってどこに向かえばいいかわからないんですもの。
そんなとき、上京したてのような私たちに、ボランティアの方が声をかけてくれて連れて行ってくれたり受付に話を通してもらえたりと、サポートしていただきとても助かりました!
担当医はフランクな方でした
ここに至るまで、双子妊娠ということで、ショックを受けたり、「うちでは出産は無理ですよ」。と二発食らったり。大学病院でちょっとした臨床サンプルにされてみたりと・・・。経緯はいろいろありましたが、結果的に万全の状況で出産に挑めるわけだし、よかったのではないかなと思いました。
さて、ここで照会された私たちの担当医の先生なのですが、国立病院ということで”お堅い”先生が出てくるのかと思いきや、30代後半ぐらいの若い先生でこれまたフランクな方なのでした。
例えば、こんなやり取り
妻:「先生、コーヒーってカフェイン入っていますし、やっぱり妊娠中は飲まない方が良いですよね?」
先生:「ん~そうですね。絶対にダメってことはないですよ。緑茶もそうですけど一日一杯ぐらいはOK。
バケツで飲むって話なら止めますけど、飲めないってストレスを抱える方が悪影響なこともあるんですよ。」
(ふむふむ。いいのかー)
妻:「初産で、高齢出産で、双子の妊娠・出産ってとても不安なんですけど本当に大丈夫ですかね?」
先生:「妊婦さんは、単胎であっても皆さん何かしらリスクはもってるんですよ。これからちゃんと検診していきますし、いざってときは管理入院って形で対応しますから大丈夫ですよ。大丈夫、今のところ問題なし!」
(そっか。へー)
結果的に私たちの場合は、特に大きな問題もなかったからこういうやり取りだったのかもしれませんが、あまり深刻にならずに済んだことはよかったです。担当医も合う合わないってところでしょうね。後日、別の妊婦さんは違うB先生のほうが良いと言っていましたし…
うちの奥様は、結構男っぽいところもあり、さっぱりと簡単にわかりやすく説明してもらえる方が良いようなので、先生と合っていたみたいです。
あ、先生自体はちゃんとした方です、救急対応や入院患者、外来対応となかなか家にも帰れず大変な様子でしたが・・・。
結果よし。
ということで、こちらの国立病院で最後までお世話になることになるのですが、設備面もそうですが、出産後に来院されている方のことも知ることができいろいろと学ぶことが多かったです。緊急で運ばれてくる人も多く、世の中いろいろなことが起きて、普通っていうのは、結構普通じゃないことなんだなと感じました。
”周産期母子医療センター”なんて言葉もここに来ない縁がなかったかもしれないですし、小児科もあるので、生まれた後のリスクや障害などについても話、考える機会を設けさせていただきました。
後に、自らの子の場合でもお世話になるのですが、それはまた生まれてからの話。別の記事で紹介したいと思います。
次回、つわりに苦しむ奥様を受けとめられるのか⁉