そもそも妊娠は前触れなく
結婚されている方、また未婚の方もそうですが、妊娠というのは双子であるかどうかにかかわらず、かなり突然起きます。
子供が欲しいと思っていてもなかなかできなかったり、望んでいないのにもかかわらず授かってしまうケースもあることでしょう。
そして、妊娠したということで現実の問題として実感する女性の方は多いと思います。責任と覚悟も同時に必要になりますし生活自体がガラッと変わってしまいますからね、今後何年も。
私たちも、子供を強く望んでいたわけではありませんが、環境的には子供を授かる準備ができたということは、とても恵まれていたのだ。と今となっては思います。
ただ、男性は体の変化も無いこともあって、世の女性の方には申し訳ないのですが、はっきり言って実感も危機感も無かったりします。
多くの男性は、妊娠期後半か、出産後に思い知ることになるのですがね・・・
そう考えると昭和以前の男性主体でイケイケどんどんの世の中の時は、どれだけ大変だったんでしょう。
出産って心配がいっぱい
ということで、うちの奥様の場合は、妊娠がわかったとき以下のようなことが心配になったそうです。
- 親とか親類、職場にはいつどういえばいいのかしら?
- 今の仕事ってどうしていけばいいのかな?(育休とか産休どうしよう)
- 保育園とか復帰ってどんな感じになるの?
- 育児って全然イメージつかない…どうしよう
- そもそも双子ってどう育てりゃいいのよぉー
妻もフルタイムで働いていましたので、特に仕事、職場に対するケアを真っ先に考えたそうです。仕事をされている方はそうなりますよね。
最近は、待機児童のこともあり、出産後すぐに預け先が見つからず復帰できずに退職なんてこともよく聞きます。
しかも、0歳児の預かりって結構シビアなんですよね。
保育園によって受け入れ自体をやっていないところも多いですし、できても、生後57日(大体3か月後)からってところも多いです。また募集を行う時期は、年次が繰り上がる4月になることが多く、その募集申し込みは12月とかから始まり2月ごろには受け入れの結果が出ていたりします。
ということはですね。。。
1月生まれ以降の、いわゆる早生まれは不利だったりします…うちも3月生まれになったので、そもそも4月申し込み自体ができないってこと人ありました、4月以降も募集がないことはないのですが、激戦区だったりするとあってもすぐに枠が埋まったり、空き予約が入っていたりします。まず入れません。正直厳しいです。
また、そもそも未婚であったり、パートナーが望んでいなったりすると、どう伝えたらいいのかを考えると気が重くなる方もいると思います。
ただ、妊娠・出産・育児は、スタートラインに立った時点で待ったなし!でカウントダウンが始まります。
まぁ、一晩寝たところで事態が急変するわけでもありません。落ち着いて一人でも多くの味方・協力者をそろえ、これから起こるイベントや困難に立ち向かう準備を始めていきましょう。
そして実は、産んだ後の保育園を心配しているよりも先に、かかりつけの産婦人科を見つけることができるかということが最初の問題になってきます。
実際、私たちが産婦人科を探した時も出産予定日ごとに受け入れられる上限数が決まっていて、初回検診時の申し込み時に一度断られました。
あれれ?世の中、出生率が低下して少子化!少子化!と叫ばれている気がするので空きがありそうなものですが、産婦人科自体も減ってきているからかもしれませんね。
産婦人科も都内だと結構激戦です。自分の出産予定日は大きく変えれるものではないのでご注意くださいませ。
双子はどうして妊娠するの?
うちの場合、二回目の検診時にはっきりと二つエコーに映って診断され、早速双子に関する出産とかリスクに関しての説明が始まったんですが、双子が自分の身の回りにいなかったこともあり双子を身籠るなんて全く想像していませんでした。
なんで双子になるんだろうと思って、先生に聞いたり調べてみたりしたんですが、双子だけではなく三つ子などの多胎妊娠に関して、双子の妊娠のプロセスに関しては説明されていますが、そもそもの発生メカニズムに関しては、医学的にもまだ解明されていないようです。
二卵性の双子の場合は、最近、不妊治療等で複数の卵子が供出されることで多胎となる方も増えているようです。一方、一卵性の双子に関しては偶然の産物のようです。うちの場合は、この偶然の方でした。
双子妊娠ってどういうこと?
私達も偶然として、双子を授かることとなりましたが、多くの多胎妊娠の両親は、最初から双子を生むつもりでいたわけではありませんよね?(双子を羨ましがってくださる方も多かったので双子ちゃん欲しい!って人も多いみたいですけど(笑))
甥っ子や姪っ子は面倒見ているけれども、当事者として子育てを経験したことのない人にとって、二人同時に生まれるということへの不安は相当のものです。
私たちも、「妊娠の経過観察二回目 ⇒ 双子だよ」だったため、喜びよりも不安と焦りしかありませんでした。奥様も同じでしたね。
「というか二人ってなに?これからどうする。どうなるの?」「わからん」
と顔を見合わせて、しばらく病院の駐車場の車中で考え込んだのは今でもはっきり覚えてます。今となれば笑い話ですが、本当に頭まっしろでしたね。
私達はそれぞれフルタイムで働いている共働きの状態で、住んでいる周りには頼れる親類などもいない状態でした。
こういう状況は、首都圏にお住まいの夫婦とかであれば、結構多いんでしょうが、子供が一人だったとしても大変だなー。と考えていたところに同時に二人って…大体、一度に二人を育てているイメージがつかないんですよね。
親が一人の時に、二人同時に泣いたら?ミルクは?おむつは?お風呂は?
わ、わ、わわ。やばい・・頭のシミュレーションでは、対応できていないし、私、パニくってるよ!困った・・・
人生の向き先が変わる
妊娠が分かった時点で、私の感じたイメージだと、線路のポイントが”ガチャリ”と、方向を変えられるような感覚です。
今まで自分が進むだろうなー と思っていた人生の道筋からグイッと。
あ、うちの場合は双子というおまけもあったので、超高速進入で複線ドリフトして曲がって、どーーん!と番線変えたような感じですが(笑)
それはなぜか。
まぁ、身に降りかかればイヤというほど実感するんですが、この時を境に、大きく人生が切り替わります。
特に時間の使い方が奥様、そして子供を優先になりました。TVとかゲームとかやってる暇もやる気もなくなりました。不思議なものです。
苦しくて辛い、そして眠いことも多いのですが、楽しくこと、幸せだなと思えることもとっても多いです。今も、当時の写真とかビデオを奥様とみることがありますが、楽しいんですよね。
今は、大変なことも多いと思いますが、振り返って楽しめる未来はきっと来る。と考えて今を一生懸命頑張っています。
多胎妊娠の場合の違うところ
そうそう、大事なことなんですが、いざ双子を妊娠した時、単胎の場合といろいろと異なる部分があるので、そこをちょっとだけ書いてみますね。
育休の期間
働いている方の場合、どこかのタイミングで育休を申請する必要があると思います。
また、一般的な方であれば突然育休します!っていうのは会社に迷惑がかかりますし、事前に上司(会社)やリーダーに相談することでしょう。実は、多胎妊娠では産休のうちの産前休暇部分の取得開始が一人の時よりも早いのです。それだけ、リスクもおなかも大きくなりがちだということですね。
通常の産前休暇は「出産予定日の6週間前」ですが、多胎妊娠(双子以上)の場合は「出産予定日の14週間前」となります。負担もリスクも大きいですからね。申請式なので会社にしっかりと話してみてくださいね。
産める場所が限られる
最近は、出産や妊娠にかかわる訴訟リスクなども高まり、産婦人科側でも受け入れを行える範囲がかなり限定的になっています。私たちも最初のクリニックでは受け入れできないということで、受け入れ可能な病院を3つ紹介してもらったのですが、何しろ遠い!都内なので電車とか地下鉄、バスを駆使すれば行けないことはないのですが、最初考えていた楽々プランはこの時崩れました。
また、向こう側に受け入れの余裕がない場合は望んでも行けなかったりと、かなり出産場所が限定されてしまいます。
恐怖のリスク説明
出産場所が限定されるだけでもお腹一杯なのですが、クリニックの先生から紹介状と共に、多胎妊娠と出産についてたくさんの注意事項をいただくことになります。
これも患者への説明の一環ですし、大事なことなので必要なことなのですが、めちゃめちゃ脅されました。怖いよ先生…以下ちょっとだけ抜粋。
- 妊娠初期の流産確率の高さ
- 片方が消えてしまう場合。(バニシングツインというのですね)
- 片方の死産
- 片方だけ成長が遅れる
- 双胎間輸血症候群
- 管理入院の可能性
- おそらく早産になること(体への負担も大きいため)
ついでに、母体への負担が大きいことと、一般的な安定期なんてないよ。といわれました。(ええーそうなんですか?)
改めて書くとイヤになりますね。双子妊娠告知のと合わせて続けてこの説明なので夫婦揃ってどんよりドヨーンな訳ですよ。追いうちが大学病院に行ってね!
リスク説明なのでしょうがないんですが、子を授かって喜んでばかりではいられない現実と、単胎児の普通のお母さんでも流産となるケースが多々あることを知りました。
まずは私達もできるところから取り組もうと考えました。
タバコはそもそもお互い吸わないのでいいのですが、
- 近距離でも自転車やめよう
- アルコールは無し(私も 飲み会は○ 家では×)
- 暴飲暴食
- 重いものを持たない
- 出勤の電車は無理しない
- 振動の強い乗り物にはなるべく乗らない
- 走らない。飛ばない。転ばない。
妊娠初期の胎児が小さいうちは、周りも気づきにくく、自分も忘れて無意識に危ないことをやりがちなので、気を付けていきましょう。ってことですね。
来週は、紹介状を書いてもらうためにもう一度クリニックへ。