双子 妊娠期

長い長い誕生日 ~誕生その後~

投稿日:2018年9月16日 更新日:

帝王切開⇒子供達元気。終わりかと思いきや…

入院部屋のある階に戻り、ナースステーションで子供が生まれた後の手続きについて説明を受けました。

まずは、母子手帳と子供の診察券を持って、救急外来窓口で、新しい診察券に変える手続きをしてください、とのことを言われました。今までは、「F1、F2」と呼ばれていたのが、「B1、B2」となるとのことです。ベイビー様達ってことですね

へーなるほど。というか出産後すぐにもいろいろとやることがあるんですねーと思いつつ病室前に…
あれ?なんか、うちの病室が騒がしいですなー。奥様も病室に戻ってきてる様なので後処理とかが大変なのかな~という感じでのぞいてみると、

看護師「すいません!!ちょっと下がっていてください!」 なんか物々しい感じで言われました。

「あの、えっと、母子手帳がそこの棚の上にですね・・・あるんですけど」

看護師「5分ほど待ってください!」

(ぅぅぅ、そこにある母子手帳を渡してほしいだけなんですけども)とは思いましたが、5分待てといわれれば、それは待ちます。

…10分経ちました。カーテンが閉められて、なんだかまだまだあわただしい感じです。

「そろそろ、母子手帳を取りに・・・」

看護師「すいません。あと少し待ってください!」

まだ駄目ですかっ?!

実はそのとき起きていたのは…

実は、出産時の出血が多くて奥様の状況がそこそこ結構大変なことになっていました。一時、輸血直前の状態までいったらしいのですが、直前で何とか出血も止まり安定したため何とかなったみたいです。もともと低血圧で貧血気味の奥様は、出産後しばらくしてガチガチと歯を鳴らせて

「ささささっぶぅぅぅういぃぃいーーー」

となっており、止血後の処置をしてガーゼ変えてと、看護師さん達はとても大変だったらしいです。こちらは、何の説明もなくて、カーテン閉められ【KeepOut】で何もわからず。あ、母子手帳は、そのあと別の看護師さんに話をしたらすぐに取ってもらえました。最初に話しかけてた看護師さんが一番テンパっていたみたいですね。ご迷惑をおかけしました。

うちの奥様は、幸い大事に至りませんでしたが、分娩後出血というのは結構危険らしく、特に「子宮弛緩出血」は予防も難しく時と場合によっては、死に至ることさえあるのだそうです。出産後、子宮は胎盤が剥がれ落ちて急速に収縮するのですが、収縮が緩やかだったり、弛緩したままということがあり、その場合、大量の血液が流れ出てしまいます。

対処法としては、お腹をマッサージするというのがあるらしく揉んだり刺激を与えることで子宮の収縮を促すそうです。というか、帝王切開後に揉まれたり刺激を与えられるって麻酔しているとはいえキツイですよね。そして、それでも改善が見られなければ、子宮収縮剤を投与して様子を見て、圧迫です。圧迫。止血の基本ですね。

最近は、カテーテルを使用した動脈塞栓術などで血流を抑えて止血する方法もあるのだそうですが、何せ設備と技術者の方がいないと始まらないのが難点!

それでも、止血が困難となると・・・子宮全摘出という選択になるのですが、そうすると当然今後の妊娠は望めなくなるので最後の最後、命に関わる場合になるのですが、分娩後出血は少量の継続出血が突然大量出血に変わったり予断を許さない場合が多いのだそうで、実は、子供が産まれた後処置が最後の戦場なのかもしれません。

産婦人科医って本当に大変な職業ですよね。ただただ頭が下がります。

お義母さんと義弟さん来院

そんな状態だとは露知らず。私は、二冊の母子手帳を片手に救急外来の受付へ。こちらの病院は、時間外だと警備員の人が対応してくれるんですね。生まれる想定だったからなのか、すぐに対応してもらえて、無事に診察券を「B1、B2」のベイビー仕様にチェンジして戻ってくると、お義母さんと義弟さんが来ているではありませんか。現在、21:00過ぎです。お疲れ様です!

奥様の実家は車でも2時間はかかる場所なので、今日は来れないということだったのですが、どうやら、義弟さんが仕事終わってすぐにお義母さんを車で拾って、高速に乗って急いでこちらに来てくれたみたいです。ちょうど生まれた直後ぐらいだったので大変だったんですよーという、今日の振り返りを病棟の休憩室で話していると、看護師さんから「お子さん会えますよー」とのこと。

奥様は病室で眠っているのでそっとしておいて、私たちだけで赤ちゃんたちに会いに行くことに。赤ちゃんたちは至って元気で、カメラも持ち込みOKとのこと。ただ、新生児室には、決まった人数しか入れないらしく2人ずつ入れ替わりでということでした。細菌とかウィルスとかを持ち込まないように、二重扉の所で除菌とマスクをしていざ入場。

おぉ!!毛むくじゃらな赤ちゃんがいますいます!簡易的な保育器みたいな上にそれぞれごろんとしとるー!本当に双子だ―!

この時初めて自分の子供が双子だということと、私たちの子供たちがこの世に生まれてくれたんだということを実感しました。下腹のあたりが熱くなる感じがしました。かなり感動しました。小さな手がプルプルしてます、かわいいですねぇ。

ん?あれ。や、やばいな…どうしよう。

双子の見分けがつかないよ!

うちの双子の赤ちゃん二人、どっちがどっちか見分けがつかないです!ショックだー!!一卵性の双子ってこともあり、あまりにも特徴がない。まだホクロなんてものもないし、性格もまだわからない!お兄ちゃん?なんて聞いても当然答えてくれるわけもなし・・・DNA一緒って親泣かせ。

今は病院なので、入院タグがそれぞれの足についていますが、これがなかったらどっちがお兄ちゃん(B1)、弟(B2)なのか判別がつきません。あぁどうしよう、退院して家に帰ったら二度と判別できないかもしれないし、どちらがとっちなのか、よくわからないまま名前付けて出生届を出して間違えたまんまになったりしたらどうしよう。うぉー双子難儀だー。

そんな不安をよそに、うちの両親とお義母さん達はそれぞれのうちの双子ちゃんとツーショット撮ったり、赤ちゃんたちの姿を見てご満悦の様子。まぁそうですねまずは無事に生まれてよかったです、本当に。

あぁー!!大事なことを忘れてました。名前を何にするのかは決めてましたが、どっちを兄、弟につけるのか決めてなかったー!奥様今は話せないしな。ま、出席届は2週間以内に出せばいいし、奥様が復活してからかな。

明日は、奥様の実家に私の両親とお邪魔する予定なのです。奥様の容態も無事落ち着き問題ないことをナースステーションで確認しました。こちらもよかったよかった。

さあさあ、みなさん解散しましょう。病院を出たとき時計を見ると、時刻は日付変わって1:30。ふぅ長い長い一日でした。

赤ちゃんたち、生まれてきてくれてありがとう!そして奥様、本当にお疲れ様でした。
日付は変わってしまったけれど、二人ともHappyBirthDay!

これから、どうぞよろしくお願いします。

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初産から双子の男の子を授かり、30代後半から否応なしに育児に参加することに…わからないだらけの中で、妻と一緒に育児を実地体験で学んでいます。
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